ただ、風のために。6 (2004/October)

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2004/10/02 (Sat)

RubyConf2004

英語が早いよー(いやまあ去年のフランシスの超高速 プレゼンに比べればまだ普通ですが)。

「初心者の場」問題

Rubyの初心者向けの場を用意できないか問題について。

いっそのこと、はてなとか 教えて!gooみたいな 質問用Webシステムを作ってみるのも 面白そう、とか思ってしまうのは、 この前はてなで、最近の浩子さんについてついつい熱く答えてしまった せいです。

MLでやるのであれば、ruby-list以上のものは あまり期待できないのではないかと。 そもそもMLという形式に限界があるのかもしれないなあ、 と思わないでもないのでした。

初心者の難しさ

この辺のまつもとさんの発言はパラドキシカルなもので、 「そういう発言をすると良心的な初心者は(良心的なので)結局萎縮する一方、 良心的でない初心者は(良心的じゃないので)そんな発言は気にしないか、 逆切れする」ということで、 実はあんまり益のない発言だと思うのですがどうでしょう>まつもとさん

対象者の範囲が広い場合、暗黙の了解が通じなくなるので、 自由度を低めたほうが機能しやすくなりそう、とも。

また、この手の議論では、 「対象物(Rubyとか)の初心者」と「(ネットなどの場での)初心者」が 混同されやすくなるのも気をつけないと。実は私も混同気味です。

MLという場

私見では、MLには「give and take」などは存在しません。 あるのは「質問・ネタフリという貢献」と「回答・応答という貢献」だけ、 つまりgiveしかないのです。そしてその中で、各自が各自の takeを見出していくしかないのです。

初心者だからといってtakeしか求めないのであれば機能しなくなるでしょうし、 詳しい人も自分の方だけがgiveをしていて初心者のgiveを評価しないのであれば ろくな回答にはならず、長期的には場が持たなくなるのではないでしょうか。 そんな風に思っています。


2004/10/05 (Tue)

帰国しました

が、諸事情あってまだメールが読めません。もうしばらくかも。

Ruby Conference 2004は例年にも増して楽しめました。 ささださんの発表もばっちりでした(途中はちょっと辛そうでしたが)。 とりあえず RailsRubyGemsと test/unit2は要チェックですね。

give and give

一部から反応をいただいた(ありがとうございます) MLという場についてですが、これはもちろん 結城浩さんの技術系メーリングリストで質問するときのパターン・ランゲージ に対する、ささやかな異論(反論、というほどではありません)だったりします。

結城さんの意見はしっかりとしたものでありながら、私とはいろいろなところで 大きく違っているので、いい意味でとても刺激になります。 たとえばこの辺の考え方にも書きたいことがあります (なにせ私は「虚無への道」とともに歩きたいと思っているので) が、こちらは機会を改めて。 タイトルだけは「『虚無への道』への供物」に決めてるんですけど。


2004/10/08 (Fri)

業務連絡

9月末以来、まだrubycolor.orgあてのメールが読めません。うまくいったら明日、下手をすると連休明けまで読めないかもしれません。ひょっとしてエラーで返っていたらごめんなさい。

ちなみにいろいろあって連休中はずっと出社です。


2004/10/10 (Sun)

ネット復活

しました。しかしメールの山はまだ切り崩しきれず。

るびま

そういえば巻頭言が(汗

新井素子「扉を開けて」新装版

うううう羽海野チカだったのか?!?! グラハみたい……(<ぜんぜん違います。といっても、ハチクロみたいになるわけでもないです)。

でも、読むとやっぱり幸せを感じるのでありました。 現実世界のパートがほとんどないのは古びないのでいいのかも。 まあ、「おたく」はないほうが自然かもしれません。

Seasarのからさわぎ

女の子がぴょんぴょん跳ねながらEJBをぼこぼこにしていく Flashアニメーションをオープニングで公開して、 「いやあ、ダイコンつながりだし」と落としてみる、とかいうネタが 通じそうな方はどれくらい参加されるのでしょうか(意味不明)。

Active Recordがすごそう

Ruby on Railsで使っているO/RマッピングのActiveRecordですが、 初めてサンプルを見ました(Ruby Conferenceでは哲学語りばかりで サンプルがぜんぜんなかったのでした)。こんなのだそうです。

……えーと。これ、ありですか?

要するに、3つのテーブルと5つのクラスのマッピングのために 書くのは↓これだけみたいです。

	class User < ActiveRecord::Base
	  has_many :replies
	end
	class Category < ActiveRecord::Base
	  has_many :forums
	end
	class Forum < ActiveRecord::Base
	  belongs_to :category
	  has_many   :topics
	end
	class Message < ActiveRecord::Base
	  has_one :author
	end
	class Topic < Message
	  belongs_to :forum
	  has_many   :replies
	end
	class Reply < Message
	  belongs_to :topic
	end
	

マッピングのための設定ファイルは、ありません。一切ナシです。SQLやDBのメタデータから ファイルを自動生成、みたいなこともしません。本当にないみたいです。 だもんで、よくありがちなXMLとYAMLとスクリプトの どれがいい? なんて議論も存在しようがありません。そんなの、 なけりゃないに 越したことはないんですから。 オブジェクトのクラス定義とリレーションだけ書けば、そのまま動く。 ほんとにそんな感じらしいです。ぐええ。

まあ、どう考えてもあらゆる場合に対応できるものでもないですし、 既存DBと既存クラスで云々といったら一発で破綻しそうな代物ですが、 DBもクラスも新規に作るようなもので、普通にシンプルなものであれば、 現実の案件に対応できる、という感じなのでしょうか。8:2の法則 みたいな。

それにしてもこの思い切りの良さはすごすぎます。 Hibenateとかで一所懸命設定ファイルをいじくり回している人が こんなのを見たら暴れ出しそうです。 あるいはひょっとして、これが噂の 約束の地なのでしょうか?

#そうそう、test/unit2の話はまた今度 :-)というか、実装が公開されて ないので詳しくはよくわからないのでした。





written by TAKAHASHI 'Maki' Masayoshi (maki@rubycolor.org)
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