_ にもかかわらず、風邪をひいてしまい一回休み。
_ なんとか出社。
_ えーと、それは多分現代数学じゃないっす。やっぱ20世紀前半を 「現代」と呼んじゃまずいでしょ。近代でくくっちゃっていいんじゃ ないのかなあ。数学はよくわからないのですが。
_ 大岡昇平は「成城だより」を買いました。ちょこっと読んだけど、 よいね。こういうじいさんがいると安心する、というのは 確かにありそう。 今だと誰になるんだろう……SFだったら小松左京とか。いきなり 小松左京がWeb日記をはじめて、ばんばん他人の(若者の)日記に リンクして突っ込み入れまくりはじめたら楽しそう。<楽しすぎです
_ それとLinux雑誌ですが、そういうひとには BSD Magazineがおすすめです。なんていうか、面白いか つまらないとか言う以前に、何かが違いすぎます。 まさに漢の雑誌。
_ そういえばSFセミナーの昼の部と合宿の間にご飯を 食べに行った時、「本の半減期」という話をしたのを 思い出したり。ブックオフの古書廃棄問題の話の絡みで、 「数千や数万の単位で発行された本は、どれくらいの期間・ 割合・どのような経路で世界から消えていくのか」という ような話。無くなるのなら半減期もあるのだろう、それは ジャンルや出版社によって違うのか、減衰曲線はどのような カーブを描くのか、などなど。
_ 要するに本が生産・消費されていく過程をモデル化できたら 面白そうだな、と。そういうのを研究している人は いないんでしょうかね。
_ 図書館へ行く。ひさしぶり。ちょっと煮詰まっていたので、 ルビーを調べに。
_ ルビーはコランダムのうち、赤いものを指す(青いと サファイアになる)。ダイヤモンドに次ぐ硬さの硬度9で、 ミャンマー、タイ、スリランカなどが産地。 赤い色から燃えるようなイメージを持ち、 軍神マルスを象徴するとも、 不死を象徴するとも言われていた。 7月の誕生石。
_ どうも宝石は、化学組成が分かる前に宝飾用の分類がされて しまったようなので、いろいろ悩ましいところもあるらしい。 昔はガーネットやスピネルもルビーと呼ばれていたそうな。
_ 瀬名さんのアンケート。対照実験?として、 ミステリ版のアンケートもやってみたいなあ、と思ったけど、 こころの余裕が。
_ 一歩さんの*2) net/http(2001/5/12)の話。
_ Net::HTTP は Cookie対応してないと思います。いや、Cookieは 使えなくはないんだけど、ライブラリがないので自分でヘッダを せこせこ書かなければいけない、という意味です。
_ というわけで、 CGI::Cookieを利用して、 Webのページを奪ってくるスクリプトを書きました。 bk1にもそれなりに対応しているはず。でも一部ちょっと おかしいような。
_ 越水さんの uri.rb を改造して簡略化させた「simpleuri.rb」を使ってます。
_ CGI::Cookieは基本的にサーバサイドのことしか考えてないので、 別にnet/cookieとかを作るべきでしょうか。あと、max-ageとか set-cookie2とかに対応することも考えないと。
_ ……にしてもYAMLでは日記は 書けんと思うぞ。YAMLが向くとすれば、RSSとかhina-DIとかの マークアップじゃないかと思うです。
_ sml-devの議論によれば、YAMLはRFC822のヘッダ形式を ベースにする方向にシフトしてるみたい。確かに、SGMLを 源流に持つXMLに対抗するなら、同じくらい歴史のある RFC822を源流とするのは悪くない、と思う。
_ Rubyist MLにも書いたことだけど、こっちにも。
_ さて、Rubyはどうすべきなのか。
_ Cobalt 2001年6月号を買う。 今回は100号記念、ということだったので、厚くなるんじゃないか と期待していた向きもあったが、わりと普通だった。氷室冴子も 新作の話はしてないし……。 まあ、記念記事には素子さんのコメントが大きく取り上げられていたし、 アンケートには浩祥まきこのコメントもあったのでいいけどね。 小松由加子もいる。高野冬子はいない……。 渡瀬桂子の勧める本は『扉を開けて』で、始めて読んだのは 『あたしの中の……』。なるほどね。『プログラム・パラダイス』を 読んだ限りではたいへん納得です。
_ パーソナルプロフィールが竹岡美穂じゃなくってしまったのは 残念、と竹岡方面(謎)で愚痴っていた。まあ、『丘の家のミッキー』 新装版のイラストを描いてるらしいのでそれに期待、でしょうか。
_ 田中啓文のホラーもおしまいだそうだ。でも、夏には まとめて本になるとのこと。
_ 若木のグラハ新作読切は新キャラ登場。バカっぽいキャラだが、 ちゃんとグラハになっている。すばらしい。羽海野チカによる 新イラストは思っていたよりも違和感なかった。
_ スーパーダッシュ小説新人賞。これはなあ……。
_ 今回の短編小説新人賞の受賞作は、木原有為女(ういめ)『ひまわり日記』 という異色作。冒頭はこんな感じ。
4月6日(木)
まだ中二になったという実感はないけど、担任の
先生が水沢先生でよかった。これから一年間よろし
くおねがいします。
こちらこそよろしく。ひまわり日記には見たこと
あったことだけでなく、考えたことや悩みごとなど
何でも書いて下さい。朝出してくれれば、帰りまで
には返事を書くようにします。
_ この、生徒の言葉に教師のコメントがつく、というスタイルで 延々続く。そして、「昨日先生を見ましたよ。」という 生徒の日記に対して、「他人の空似でしょう。」と教師が 返したところから、少しずつ緊張が生まれていく。
_ ……正直、3ページくらいまでを読んだ時には、ひょっとして大傑作じゃないか と思っていた。妙に盛り上がっていて。 が、惜しいことに着地にちょっと難があった。難しい方向にひねろうとして、 どっちつかずになってしまった。コバルト側でも同様の判断だったらしく、 選考結果も、結果も入選でも佳作でもなく、参考掲載作、という扱いだった。 この作品について選考委員は二人とも、「オチはありふれていても構わない、 そこは無難にこなして、人物や感情を丁寧に書くべし」という方向の アドバイス。うーん、コバルトだとやっぱりそうなるかね。 逆に、オチはひねったまま、整合性のとれるように決着をつける 方向もあったと思うんだけど。 ただまあ、そういう姿勢を守り続けることがコバルトのコバルトたる 所以でもあり、100号まで続いた理由の一端でもあるんだろうね。
_ ともあれ、ミステリ読みで、着地が多少(かなり)悪くても変わったのが 読みたい、という人には一読をお勧めします。
_ 私が2回同じ本を読むのと、私と誰かが1回ずつ同じ本を読むことは、 本に含まれている情報にとって、何か決定的な利用の違いが 発生しているのだろうか。
_ 私が2時間同じ本を読むと、私と誰かが1時間ずつ同じ本を読むことは、 その本の持つ情報にとって、何かが変わるんだろうか。
_ ……そう思いました。
_ やはり再配布が面倒なものは厄介だよなあ。
_ 5/13に書いた、webのページを奪ってくるやつですが、 bk1で本の検索をできるおまけをつけました。 ISBNを入力すると、本の情報とレビューが参照できます。
_ ソースは こちらにあります。 これを展開して、コマンドラインで 展開してできたhttpgetterディレクトリに移動して、
ruby isbn2bib.rb 4-08-614817-X
_ などと入力すると、
title: マリア様がみてる いとしき歳月前編
author: 今野 緒雪著
publisher: 集英社
size: 文庫 / 217p
isbn: 4-08-614817-X
price: \438
pubdate: 2001.2
bibid: 01983265
desc:
_ などと表示されます。
_ また、
ruby isbn2bib.rb -r 4-87311-023-8
_ などと、「-r」オプションをつけて入力すると、
title: Rubyデスクトップリファレンス Ruby 1.6_ こんな感じになります。
_ そうそう、 Ruby 1.4ではぜんぜん動作確認してないんですよ……すみません(_o_) さらにはWindowsでも動作確認してないので何が起こるか不明です……。
_ 拡張子が「tar.gz」なのは、そういうことなのです(_o_)
_ 26日の土曜日、YARPC19101で 「XML Schema以外の何か with スクリプト言語」 なる発表をしてきた。 YARPCはRubyのひととPerlのひとが集まっていろいろ発表したり 話したりするイベント、ということだったので、 「XMLのスキーマ」というトピックの、しかもマイナーな ネタを話してだいじょうぶだろうか、と心配していたのだが、 思いの他うけていたらしい。逆にちょっとびびり気味。
_ ということで、発表に関する解説を書いた。当日使用したプレゼン資料へのリンクも あるです。煮るなり焼くなり好きにしてください。