ただ、風のために。4 (2001/April)

遠い記憶
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2001/4/1 (日)

■ めたりっく

_ サイトウマサトクさん経由で東京めたりっく通信のADSLに申し込む。 別に今すぐないと生きていけない、というわけでもないので、 ゆっくり待つ予定。とりあえずPPPoEができるようにFreeBSDは バージョンを上げておかないと。気分は別唐晶司(<違います)。

■ DASACON反省会兼打ち上げ

_ 新宿某所にて。

■ 篠原美也子 ON AIR EAST Live のチケット

_ 結局打ち上げ後の焼肉に参加することになったので、他の面子を 待たせて、 篠原美也子のチケットを探す。 が、結局sold outで買えなかった。今日販売開始だったのに…… (でも、昨日の東京百歌ライブで先行発売をしていたらしい。もちろん 先行販売のことを知った時にはすでにそっちもsold outだったのだが)。 悲しみに暮れる。

_ それはそうと、DASAのスタッフは誰も篠原美也子を知らないことが判明し (いや、ひょっとしたらかつきさんは知ってるとか? 溝口さんは 知らなそう)、さみしくなる。 やっぱりその程度の知名度なのかなあ。あんまり否定はできないですけど。

■ 焼肉

_ というわけで遅れて焼肉に行く。が、こちらも期待していた レバ刺しがなくて少しさみしい。でもふつうのレバーもわりと おいしかったのでまあいいか、という気分にはなる。

■ 謎宮会

_ 〆の喫茶店の前に別れ、会社に行って謎宮会の更新作業(まだ更新 されたわけじゃないです、はい)と RELAX関連の 作業をする。RbRELAXの方はsourceforge.netのCVSを利用。

■ Ruby原稿

_ 今日はハッシュと文字列の扱いについて考える。やっぱり文字列は 正規表現を使わないと扱いにくいよなあ。しかし、文字列の説明の 前に正規表現について突込んだ説明をするわけにもいかず。

_ それと、サンプルが問題か。個人的には、愛蔵太さん作成の「このミス」 順位データとか、林さんのSFマガジン小説リストとか、 極めて趣味に走った実践的なデータを元にいろいろいじってみる、 というのをやってみたいところだ。もちろん各データを使う前には 作者にネゴったりする必要があるわけですが<当然付録CD-ROMにも 収録する(って、CD-ROMはつくんだっけ?)つもりらしい。もしも本当に やるなら、ですが。


2001/4/2 (月)

■ 続・めたりっく

_ なんか4/10には工事が終わるらしい。まじですか。待たさせるのは ひと月ふた月あたり前、という世界ではなかったの?


2001/4/3 (火)

■ ごきげんよう

_ RubyのHot Linksから リンクされてしまったらしい。ひー。Hot Linksから来たみなさま、ごきげんよう。 ここはコバルト文庫のファンサイト(浩祥まきこ・竹岡美穂/葉月姉妹メイン) です(嘘)。

■ パリの日本人

_ まつもとさんパリ講演のスライド。 (さくさんの日記のところより)。けっこう挑発的。 「If you want a simple language, try Scheme, or Python.」 のスライドは爆笑だったのかブーイングだったのかが気になる。 「I was stupid」は、「私は、バカだった。でも、もう、違う」 (東直己『流れる砂』より)、ということなのかな?

_ あ、『流れる砂』【 bk1 / ISIZE / 旭屋 / Jbook / BOL / 紀伊國屋 / amazon / eS! / 富士山 / 本屋さん 】は傑作ハードボイルドなので おすすめです。

■ RDとHTML

_ HTMLでもw3.elがあればいいじゃないか、という声がどこかからか 聞こえてきた(ような気がした)。や、でも w3.elって遅くなかった ですか?>誰とはなく。 まあマシンが非力なせいもあるのかもしれませんけど。

_ w3m.elが十分早くて、Emacsに標準で入るようになったら考え直す かもしれません :-)

■ RDのfix

_ この前から、そろそろRDの規格にはFixしてもらいたいような 気がしてい る。

_ 現状のRDか、現状のRDから機能を絞り込んだものを、ひとまず 「RD Core」とか「RD 1.0」とかみたいな名前をつけてfixする、 というのはどうでしょうか? んで、それ以上の拡張はみんなが 各自好きにする、とか。

_ 現状の問題点は「Labelの衝突」と「ヘッダ」ですか。うーん、 前者については「文書の先頭に来た方を優先(ツールは警告を 出してもよい(may))」、後者については「規定しない (ローカルルールで「冒頭の=Authorは著者として認識する」とかを 決める)」、というのでどうでしょう。RD 1.0(仮名)はできるだけ 軽いものになってほしいです。

■ 「タリバンの思い」

_ 青木みやさんの日記を読む。

_ タリバンが仏像破壊を行う背景についての記事で、Webで読めるものと しては、amlに転載された記事、 「激突する正義〜大仏破壊 2 タリバンの思い」 があります( 「激突する正義〜大仏破壊 1 遥かなりバーミヤン」 の続き)。ちょっと一面的すぎるんじゃないかという気もしない でもないですが、一読する価値はあるかと。情報源は 「セキュリティホールmemo」


2001/4/5 (木)

■ 続・篠原美也子〜新しい羽根・試験飛行〜

_ ぴあは即日完売だったのだが、ローソンチケットで買える、との 情報が。素晴らしい! というわけで早速ローソンに寄って買ってくる。 整理番号44番。

_ ついでに、篠原美也子の昔のCDを取り出して聴いてみる。 『新しい羽根がついた日』はまだ買ってないので。

折れてしまえば楽になるのにと優しい声が心を揺らす
お前のせいで面倒になると呆れた声が背中に突き刺さる
午前零時の新宿ステーションつめたい風になんだか泣ける
金も名誉も力も無いから信じるものも守れやしないんだ
(篠原美也子『冬の夜』より)

_ 2枚目のアルバム『満たされた月』の曲。このアルバムから4枚目くらい までの彼女の歌が好きだった。

_ 『金も名誉も力もないから』というのは明らかに泣き言だ。 ここは、泣き言を言ってしまうくらいに落ちぶれた自分と、そんな 自分を冷ややかに見つめる自分、という相対化がなされている、と 好意的に考えたい。

■ お買い物

_ 英文法の参考書が欲しくてBOOK-OFFに行って買ったもの。 『英文法・語法のトレーニング1』は私が受験生だった頃にはなかった 本なので、出来はあまりよく分からないが、ぱっと見た感じでは そんなに悪くなさそげだった。『英頻』はなつかしい。100円だった ので、とりあえず買っておく。

_ こうやって揃えると、受験生の頃の気分が少しだけよみがえる。意味もなく 受験勉強でもしてみたくなる。まるで坂本真理。<違います

_ 若竹はもちろんすでに持っているのだが、ついつい買ってしまった。 一応『MYSCON』 に持っていって希望者にあげる予定。忘れていなければ。

■ 第5回XML開発者の日の請求書

_ が届く。というわけで、出席する予定です。

■ 日記を読みながら

_ いえいえ。

_ 段落アンカーなどについて、 有里さんのところ から、 Stellaさんのページとか、 U-Zさんのページとかを読む。

_ 技術的には、XLink/ XPointer みたいなのができて、簡単に使えるようになるのがベストだろう。 でも、XLinkが使えるブラウザはまだ一般的になってない(XLinkが 使えてHTML4.0/CSS1.0並みのマークアップに対応できるブラウザってあるのかな?)。 というか、本気で文章の論理的な構造をマークアップしたいんなら、 自分でDTDなり何かのスキーマなりを書き起こすところから始める べきでは? と、XMLコミュニティ(って言うんだろうか)にも 足を突っこんでいる私は思うです。まーXML+CSS1なんてやりだしたら 相当読者が限定されそうですが。

_ ……いずれにせよ、アクセシビリティ、というのは難しい問題だと思う。 それは聴覚などに障害(「障碍」でもいいです)がある人だけではなく、 そういった障害がない人にも当てはまる。 マークアップだけではない。語の用法も同じだ。例えば 『RD』という単語が註釈なしで出てくるこの日記は、 一部の人を除いて非常に意味が取りにくいだろう。 そして自分にとって苦もなく読める物に対して、意味がとれない 人の気持ちはよく分からない。

_ 文章はたいてい想定読者というものを必要とする。誰に向かって書くのか、 それを決めなければ、何が好ましいか判断することは難しい。 この日記の想定読者は、誰よりも私(とりわけ近い未来の私)と、 私と似た趣味を持つ人だ。その人たちが使いやすいようにする ことが何よりも重要だと考えている。 そのために、そうではない人たちの使い勝手が多少(あくまで多少) 悪くなっても、それは仕方のないことだ、と思っている。 コストを考えすぎると、そもそも書くのが面倒になり、(また) 書かなくなるだろう。 それは、私にとっても、これを読んでいる(数少ない)人にとっても、 あまり幸せなことではない。適度な努力と適度な妥協が必要だ。

_ この日記(もどき)は、ただ、風のために書かれています。

■ id属性

_ とはいえ、P要素にもid属性をつけておくのはいいかも。というわけで、 ndiary-0.9.2へのパッチ。とりあえず「p」をつけることにしたけど、 変えた方がいいかも。


--- ndiary-lib.rb.org   Fri Apr  6 02:12:00 2001
+++ ndiary-lib.rb   Fri Apr  6 02:16:44 2001
@@ -261,7 +261,8 @@
         else
           anchor = "#{@dd}_#{@cntParagraph}"
         end
-        str = "\t<p><a name=\"#{anchor}\" href=\"#{@yyyy}#{@mm}#{@monthPartNames[@dd.to_i]}.html##{anchor}\">#{@header}</a>\n\t#{str}</p>\n\n"
+        p_id = 'p'+anchor
+        str = "\t<p id=\"#{p_id}\"><a name=\"#{anchor}\" href=\"#{@yyyy}#{@mm}#{@monthPartNames[@dd.to_i]}.html##{anchor}\">#{@header}</a>\n\t#{str}</p>\n\n"
       else
         str = "\t<p>#{str}</p>\n\n"
       end

_ うう、行が長すぎる……(;_;)

■ 続・RD

_ がーん。そうだったのか。

_ で、labelの重複はどう解決するのがRD的に正しいことになったのですか?

_ ……と、すでに 修正されていた んですね。早速見に行ってみる。…… 「この問題の きちんとした解決策はまだ見付かっていません。」 ですか(;_;)


2001/4/9 (月)

■ 誤字の修正

_ 5日の分を一箇所修正。「CCS」->「CSS」。ありがち。

■ What's RD

_ えーと、RDというのはRuby方面の用語で、 文書のフォーマット(マークアップ)の一種です。 いちおう「Ruby Document」の略、と呼ばれていて、いくつかのRuby関連文書は RDで書かれています。

_ 思想的には plain2 の系譜に連なるものなのですが、plain2よりもヒューリスティック (なんとなく解釈してしまう)は少ないかも。

_ せっかくなので、まとめてみました。 使いまわすかも。

■ 読み上げソフトに優しい段落アンカー

_ アンカーをイメージにして、alt="" にすればよいのかも? 要するに読み上げソフトに対して、無視させるようなことが できればいいんですよね。あ、でも、そうするとテキスト ブラウザで見えなくなるか。

_ あと、『段落アンカー』という言葉は誤解を招きやすいかも。 name属性やid属性があるだけなら問題ないですよね。 href属性がついていることが問題なだけで。

■ 日記から

_ なるほど。


2001/4/11 (水)

■ LGPL

_ 「LGPL」というのは、「GNU Lesser General Public License」 (GNU劣等一般公共利用許諾契約書)の略で、「GPL」という ライセンスより若干制限がゆるいライセンスです。Rubyが 使用している正規表現ライブラリ regex.c のライセンスが これです。

_ というわけで、LGPLなライブラリを使う際の権利関係について まとめてみました 。まだ仮公開なので、おそらくバグ・誤字・脱字・間違い・勘違い などがあるかと思います。お気づきの点がありましたら ご連絡いただければ幸いです(_o_)

_ にしても疲れた……。

■ PPPoE対応

_ をいそいそと。FreeBSD 4.2-Rに移行中。

_ ページの移行にも手をつけないと。って、めたはアクセスログも 見られないのか……。むー。


2001/4/12 (木)

■ 速い速い速い

_ やっぱりFreeBSDは高速なネットワークがあるとないとでは まるで別のOSというくらいに使い勝手が違ってくる。 というわけで、Packageを次々とネット越しにインストール。

_ さらに環境整備し、ようやく日本語が表示できるようになる。 SKKも入れて書くことも大丈夫。 そしてRubyも突っ込んで、nDiaryもコピーして、日記も 書けるようになった。あとはメールか。fetchmailは メールサーバがないのにどうするのかと思いきや、 procmailをMDAとして登録すればいいらしい。……という 情報も、インストール作業しながらWebで確認できるのだから すばらしい。

■ パッチについて

_ パッチについてもまとめてみました。

_ ついこの前ruby-listで流れていたような気もしますが、 RDでは「---」を先頭にしたvervatimって書けないんでしたっけ? このドキュメントではやや無理がないでもない方法で凌いでいます。

■ 段落アンカーと要素の指示

_ U-Zさんの 「htmlの話」より。

_ うーん、アンカーを抜き出したいUAが何をしたいのかがよくわかりません でした。そこで拾った文字列に意味がないとそのUAは困るんでしょうか。

_ それと、P要素のid属性じゃ、A要素のname属性の代わりにはならないでしょう。 そもそもPのid属性ってW3C的にすらHTML3.2まではなかった物ですし。 たとえそのドキュメントがHTML4.0xだとしても、今までのHTMLとの 互換性は無視しても構わない、ってことにはならないかと。

_ ただもちろん、U-Zさんのおっしゃる通り、現状のブラウザの制約のため、 href属性がないと圧倒的に使いにくくなってしまいます。 利点が(かなり)消えてしまうことは否定できません。はい。

■ RDとnDiary

_ not さんの「plain2html」より。

_ nDiaryとRDを比べると、一見RDの方が機能が多そうに見えますが、 nDiaryで言うところの「Code:」と「Quote:」の区別がない(というか、 「Quote:」の方がない)のがちょっと不便なこともあります。 ブロックの種類を増やしたい、ということか。まあ、ブロックの先頭に 何かを書いて種類を指定する、という拡張をRDtool frameworkで書けば いいわけですが。

_ 一方、notさんも書いている、nDiaryでリストなどの入れ子ができない のがちょっと悲しくなるときもあります。入れ子は便利なので。

_ そして、両者とも、インラインの装飾が増えるとプレインテキスト時の 可読性が低くなる、という共通の問題もあります。というか、これは 「プレインテキストとしても自然なマークアップ」にはどうしても ついてまわる難問なのかもしれません。


2001/4/14 (土)

■ nDiary修正

_ U-ZさんのRE:段落アンカーと要素の指示について。

_ なるほど。 確かに見出しに関しては、A要素の中身の意味が隣に書いてあるのに、 それがA要素に含まれていない、というのはあんまりよろしくないですね。

_ というわけで、見出しに関しては修正してみることに。というわけで nDiaryのパッチ。


  --- ndiary-lib.rb.0104013 Sat Apr 14 08:53:34 2001
  +++ ndiary-lib.rb Sat Apr 14 09:09:01 2001
  @@ -234,7 +234,7 @@
           @topics[@dd] << th + ts
         end
         
  -      str = "\t<h5><a name=\"#{@dd}_t#{@cntTopic}\" href=\"#{@yyyy}#{@mm}#{@monthPartNames[@dd.to_i]}.html##{@dd}_t#{@cntTopic}\">#{th}</a>#{ts}</h5>\n\n"
  +      str = "\t<h5><a name=\"#{@dd}_t#{@cntTopic}\" href=\"#{@yyyy}#{@mm}#{@monthPartNames[@dd.to_i]}.html##{@dd}_t#{@cntTopic}\"><span class=\"no_underbar\">#{th}#{ts}</span></a></h5>\n\n"
         @filter.filter(str, :AFTER_TOPIC)
         return str

_ 段落の方は、段落をまるごとアンカーにするわけにもいかんしなあ。 id属性のシンプルさは否定しませんけど。

_ それともう一点。私が普段使っているのはNetscape Navigator (最近乗り換えて4.76になりました。FreeBSDのバージョンを4.3 にしたらさらに上がるかも? mozillaでもいいんだけど、ちょっと 不安定だったので)とw3m 0.1.11-pre(これは近いうちに0.2.xに 上げる予定)なのですが、どちらを使っても、 q要素は地の文と区別がつきません。いや、だからどうしろ、 というわけではないんですが、ご参考まで。

_ ……そういえばNavigator4.76ではPのid属性も認識されなかったりする。 ちょっとせつない。

■ MYSCON打ち合わせ

_ 今回はそれなりに人数も集まる。


2001/4/15 (日)

■ 休日

_ 原稿書きと部屋の片付けを。まだ片付かないけど。 というか、片付けてる側から新しい本を買ってくるんだから世話ない、 という話もある。


2001/4/16 (月)

■ 「HTML」の「互換性」

_ 闇黒な方さん(という表記でよろしいのでしょうか?)の 「段落アンカ(って何)」より。

_ うーん、 「今までのHTMLとの互換性は無視しても構わない(、ってことにはならないかと)」 という書き方は誤解されやすかったのでしょうか。だとしたらすみません。 「今までのUser Agent(で解釈できるHTML)との compatibility は何も 考えなくても云々」みたいに書いた方が通じやすい?

_ 例えば、HTML 3.2では、

HTML 3.2 adds widely deployed features such as tables, applets and text flow around images, while providing full backwards compatibility with the existing standard HTML 2.0.
(HTML 3.2 Reference Specification「Introduction to HTML 3.2」より)

_ とか書いてあります。これを素直に解釈すれば「HTMLには『互換性』 という概念がある」(少なくともHTML3.2はHTML2.0との後方互換性を 主張している)、と思いますが、どうでしょうか。

_ 「User Agentとの互換性」と書いてしまうと、 「当時のHTMLを無視したUser Agentの振舞い」と 「当時のHTMLに従っているUser Agentの振舞い」を区別する視点が なくなってしまいそうで、ちょっと抵抗があります。もちろん 「それでもUser Agentの振舞いが全て」、という気持ちもわりと あったりするので、この判断はまだちょっと揺れています。

■ アンカー抜き出し

_ U-Zさんのさらに抜き出されるアンカーより。

_ なるほど、いろいろあるんですね。参考になります。

_ しかし一般的にはどういうページ作りをするべきなんだろうなあ。 やっぱり実際に使ってみないとちょっと分かりにくいっす。

■ 松井千尋『ダイスは5』(集英社コバルト文庫)

_ 読了。ちなみにこの作者、私の知り合いの知り合いだそうなので、 以下、バイアスをかけてお読み下さい。

親しかった友人を含めてクラスのみんなからシカトをくらって しまい、自棄を起こしそうになった尚美に、奇妙なゲームの 招待状が届く。指示された場所に行くと、ゲームの指示が。 そのゲームとは、見知らぬ6人がダイスを振り、 「被害者」と「加害者」、さらに「加害者による攻撃の仕方」と 「被害者による防御の仕方」を決め、それに従って闘う、 というもの。一体誰が、何のためにこんなゲームを? 選ばれた人間たちそれぞれの思惑が交差し合い、 やがて全てが明らかになったとき……。

_ ……うーむ。とりあえず、話のネタや展開はいい感じ。キャラクターの 配置もいいし。ただ、肝心のゲームへの導入があんまり良くない。 いや、私にはゲームそのものが分かりにくかったんで。

_ ていうか、よくも悪くも「コバルトらしくない」小説ですね。 なんせ元のアイデアが「ユニバーサル野球協会」だそうだし (全然違うような気もしますが)。キャラの使い方も、 「コバルトとしての良さ」というよりは、「普通の小説としての 良さ」に近いような気がします。そもそも「ゲームの目的と仕掛け人」、 「ゲームそのものの進展」、「尚美のシカトの行く末」、「篤の秘密」 などなど、ネタがてんこ盛り状態な上に トリックもあったりするし(これは意外に綺麗に 決まっている)で、キャラに感情移入をさせている余裕もない。 というわけで、どちらかというとコバルト読むじゃない人向け、 かもしれません。


2001/4/18 (水)

■ トピック内アンカー

_ notさんの、 アンカーとバリアフリーより。

_ んー、トピック内にアンカーを置く、という発想はなかったです。 そうか、そういう使い方もあるのか。ちとびっくり。


2001/4/19 (木)

■ネットの歴史

_ 有里さんのネット年表関連資料などを見つつ。

_ 以前、日本のインターネットの歴史を調べようとして見つけたURLとか。

_ 有里さんの目的では後者が役に立つかも。

_ 本当はJUNETの歴史が知りたかったのだけれど、それっぽい資料は 見当たらなかった。 やっぱり「知ってる人は持っている、昔のネットニュースを アーカイブした(らしい)JUNETのCD-ROM」がないと駄目なのかな? ていうか、そのCD-ROMを貸してくれるひと募集。ていうか、 実験データの記録としてどこかのFTPサイトに転がしておいて くれると助かるんだけど。

_ もうちょっとマニアックな資料としては、 山根さんのところで紹介されている、

_ なんてのもある。これは『インターネットの起源』 【 bk1 / ISIZE / 旭屋 / Jbook / BOL / 紀伊國屋 / amazon / eS! / 富士山 / 本屋さん 】 を書く際に使われた資料とのこと。

_ ちなみに、村井純『インターネット「宣言」』 【 bk1 / ISIZE / 旭屋 / Jbook / BOL / 紀伊國屋 / amazon / eS! / 富士山 / 本屋さん 】 に よれば、村井さんが慶應でネットの構築を始めたのが1980年7月だった とか。JUNETは(上にも載っているように)1984年。 NIFTYとインターネットとの相互接続の時期は、 どうも資料によって時期が一致してなかったような記憶がある。 いろいろ段階があったのかもしれない。

_ なお、RFC2235によれば、ヴィンジの『マイクロチップの魔術師』が 1981年だそうな。

■ アンケート募集中

_ 麻弥さんのところで『リンクについてのアンケート』が 行なわれています。本読みな人はもちろん、Rubyな人もぜひ。 って、Rubyなひとだとよく分からない設問項目もありそうですね。 『同じジャンル』『他ジャンル』とか言われてもぴんとこない、とか。 「Pythonなサイトからはリンクされるのはちょっと……」 なんていうRubyなサイトはないでしょうし :-) でもでも、広く意見を募るからには、おそらくはそういう全然違う 文化圏の人の意見も求められていると思うので、参加してほしいなと 思います。

_ ちなみに集計用のRubyスクリプトは、私が書いてます(汗; Rubyを使った実用的なサンプルとしてはちょうど手頃な感じなので、 できれば某所でサンプルとして使いたいと思っているのですが、 はてさて。


2001/4/20 (金)

■ 修正

_ 昨日の日記をちょっと直す。bookstoreフィルタを使う時には カッコの前後に空白を入れておいた方がいいらしい。

■ ComicsML

_ xml.comに載ったComicsMLの記事。マンガをXMLで表現する、 というかなんというか。 いちおうDTDもある。

_ まー、概要や更新情報とかのメタデータの記録用にはいいかも しれないけど……でも、Dublin Coreすら踏まえてなさそうだし…… なんでこんなのが xml.com に載るのか疑問。

■ SecurITコンテンツ公開停止

_ JavaHouse ML世話人でお馴染みの高木さんによる SecurITが 事情により全てのコンテンツの公開を停止。 理由は不明。呆然。……圧力?

_ ちなみにSecurITって、 国家公安委員会が 絡んでたのね。 と思ったけどちょっと嘘かも。単に国家公安委員会の名前で公開した 情報で触れられているだけかもしれません。


2001/4/25 (水)

■ MYSCON2

_ も無事終了してようやく普段の生活に戻ってきた。 オークションでゲットした鮎川哲也スターターセット 計67冊のリストは余裕があったらアップします。でもしばらく 余裕なさそう。

■ デザインと権力

_ もう一週間も前になるのだけれど、 先週の水曜、のぞみに勧められた、原研哉の亀倉雄策賞受賞展 「EDITED WORKS」を見てきた。なんせ土日は休館、平日も水曜以外は 11:00-19:00というむちゃくちゃな会期の設定でどうしようかと思ったが、 水曜は20:30までやっていたので何とか行けた。

_ 付け焼刃の知識ながらいちおう説明しておくと、 亀倉雄策というのはデザインのえらいひとで、その人が死んで その名の賞ができたらしい。すぐれたグラフィックデザインの 作品に対して与えられるそうな。その第3回の受賞作が、 原研哉の『紙とデザイン』のブックデザインだった。 ちなみに第1回と第2回は田中一光、永井一正という これまたデザインのえらいひとが受賞している。 どれくらいえらいかというと、もはや 殿堂入りしてしまうくらいにはえらいらしい。

_ 展示内容は、ブックデザインは少ないくらいで、それ以外の デザイン仕事がたくさん展示されていた。『ヴァン・ヌーボ』 という紙のカタログ、im productの雑誌広告、『RE DESIGN』 の書籍と展覧会などなど。 その中で個人的に気になったのが、長野オリンピック関連の 仕事と2005年の国際博覧会関連の仕事だった。

_ よくよく考えてみると(考えてみなくても)、大きなpowerを 持つ者は、そのpowerを誇示するべく優れたデザインを 求めることになるわけで、そうすると優れたデザイナーは 大きなpowerを持つ者と関わりを持つようにさせられる。 それが協力という形になるか、あるいは拒絶という形になるか、 はたまた何かうまい切り分けを行うか、デザイナーはそんな 選択をせまられる。 しかも、長野五輪や愛知の国際博覧会といえば、うさんくさい 話には事欠かないイベントだったりする。言ってみれば これらのイベントのアートディレクションを行うということは、 そういったうさんくさい話に加担することになる。

_ 原研哉もそれは意識しているらしく、国際博覧会の 作品に寄せて、イベントの開催については いろいろあったけれど、自分の心情的には実は反対派に近いの ではないか、ただ何もしないか、あるいは何かしようとするかが 異なるだけだ、というようなコメントを書いていた。 うーん、そういうものなのか。

_ もっとも、日本におけるグラフィックデザインの本流そのものが そういう指向性を持っていたのかもしれない。戦後の日本における デザインの一つの到達点だった(らしい)東京オリンピックにしろ、 やはり国家主導のイベントであるわけだし、 「日本の本格的なグラフィック出版の最初」は、第二次大戦中 に発行された対外宣伝誌「FRONT」という話もあるし。 日本のデザインの中で、反権力を指向する力は、せいぜい 日宣美を潰したとかいうようなことしかできなかったのだろうか? ……といったようなことをいろいろと考えていた一週間だった。

_ ちなみに『紙とデザイン』は知る人ぞ知る株式会社竹尾の創立100周年 記念本で、紙(やデザイン)とそれにまつわるエッセー集。紙好きには たまらない類の本ですね。で、この本によれば、無印良品のデザイン・ ディレクションは田中一光なんだそうな。そうだったのかー。

■ Net::FTP

_ notさんのftp[Ruby]より。

『ruby1.6 の net/ftp のマニュアルはないみたいなんで』

_ すみません(_o_) さっそくページを作っておきました。

_ それと大元の一歩さんのupload.rbですが、もし改行コードの変換などが 必要ないのであれば、puttextfileは使わずに全部putbinaryfileで putする、ということもできます。 その方がスクリプト自体はシンプルになるかと。

■ メモ・TODO

_ おおむね自分用。


2001/4/26 (木)

■ 頭痛

_ がしてつらい。


2001/4/27 (金)

■ 篠原美也子『新しい羽根がついた日』

_ HMVに行って買ってきた。

_ 一曲目の「HERO」を聴く。少し気怠げな歌い方。何かを失ってしまった。 けれど、何もかもを失ったわけではない。そんな歌い方。 もう彼女は若さに任せて腕を振り上げることはないのだろう。 けれど一つや二つの障壁に突き当たったとしても、 そこで挫けることはないだろう。 そうか、篠原美也子はこういうところにたどりついたのか。 そんな腑に落ちる感覚。

_ 最後の「秒針のビート」を聴く。聴きながら体が火照ってくるのが判る。 歌詞カードの粒子の荒い写真(しかもカラーで顔が写っているものは 一枚もない)からは妙な生々しさがある。息遣いすら 感じられるような。生きている。生きていく。あの頃も。そして今も。

_ 彼女の最初のアルバムは、札幌の玉光堂(4プラの向かい、リーブルなにわ の上)の試聴コーナーで聴いたんだったか。あの時に聴いた歌たちを 彷彿とさせながら、けれども確かに年を重ねている、新しい歌たち。 前作のアルバム「magnolia」とは違う。あれは結局数えるほど しか聴かなかった。これは、違う。

_ そして自分も年を重ねていることに気付く。自分の20代も終わり に近づいている。残り時間で人生を数えるようなやり方は、8年前には 全く共感を覚えなかっただろう。今だから感じとれる言葉もある。 時間が過ぎていくのは、時間の中を過ごしていくのは無駄なことじゃない。

選ぼうとしなければもっとずっと人生はたやすい
望んだりしなければきっとずっと人生はやさしい
思っているよりもずっとずっと人生は短い
遅すぎるかもしれない だけど顔を上げて
(『秒針のビート』より)

_ 「だけどこんなところで待っているよりは。」

_ 4/30のライブが楽しみ。

■ Ruby原稿

_ はまだ遅すぎないと思う……(汗;


2001/4/28 (土)

■ rdtoolのencoding

_ 佐藤さんのss'd.(4/27)より、 rdtoolとencodingについて。

_ RDフォーマットにはエンコードの情報がないので、RD文書だけでは encoding情報をつけることができないのです。というわけで、rd2htmlで encodingをつける場合には --charset= をお使いください (……ってことでいいんでしたよね?>Toshさん)。

■ libxml

_ そういえば誰かlibxmlのRuby用bindingって 作ってませんでしたっけ? sablotronから libxsltに乗り換えた方がいいのかなあ。でもlibxsltなら Mattを突つけば書いてくれるのかしらん(他力本願)。


2001/4/29 (日)

■ 続・libxml

_ ありゃ、そうでしたっけ?(汗; 違う方だったような……と検索をかけてみたら、 あった。こっちだったかな? でもtarballは見つからず。

_ 「DOM Treeと切り離すとLeakします」ってのはちとまずいですよね、さすがに。

_ 「libxml ruby」で検索をかけると、でびあんなページが大量に ひっかかる。そうか、debianではxmlparserがlibxml-parser-ruby っていうのか。

■ RubyのEnumerableとSchemeのリスト

_ Scheme は強力なリスト操作が特徴だが、RubyのEnumerableを 駆使すれば Scheme っぽい処理ができるようになる、ような気がする。

_ 高林さんが書いていた Schemeによるパズルの部分をRubyで書き直してみる。こんな感じ。


# ;; (lset-difference eq? '(a b c d e) '(a e i o u)) 
# ;; => (b c d)
# (define (lset-difference = x y)
#   (if (null? x)
#       '()
#       (if (find (lambda (z) (= (car x) z)) y)
#         (lset-difference = (cdr x) y)
#         (cons (car x) (lset-difference = (cdr x) y)))))
#
  def lset_difference(x,y,&eq)
    x.reject{|x1|
      y.find{|y1| yield(x1, y1)}
    }
  end
#
#  p lset_difference(%w(a b c d e), %w(a e i o u)){|a,b| a==b}

_ 注意すべき点:

_ やっぱり「Rubyマニュアルの読み方」も書くべきか。でも ruby-1.6系のマニュアルっていまいち安定してなさそうですよね。 いつかのタイミングでいったんfixさせてリリースするべきなんで しょうか?


2001/4/30 (月)

■ 篠原美也子『新しい羽根・試験飛行』

_ に行ってきた。

_ 篠原美也子のライブは何年振りだろう。たぶん6年か7年ぶりくらい。 確か『ジレンマ』のシングルが出たくらいのころで、その時は 後ろにバンドを控えていたのだが、今回は弾き語り。

_ 弾き語りのライブは何度か行ったことがある(片桐麻美はほとんど 弾き語りばかりだったし。彼女はギターだったけど)が、 今回意外だったのが、ピアノではなくエレピで、 客の正面に向かい合うスタイルだったこと。 んー、普通はそういうもんなんでしょうか。真正面から見るのは 新鮮だった。立ち席だったけど。

_ 曲は新しい曲から古い曲までいろいろと。新しい曲はかなりアルバムの ままに近い感じだったので、新鮮さはなかったが、曲そのものが 好きなので満足。古い曲は昔のことを思い出したり。 『誰の様でもなく』を吉祥寺だかどこかの道端で弾き語る女の子が いたらしい、とかいう話もあった。高校生くらいのときにこの曲に 出会っていたら、死ぬほど好きな曲になっていたかもしれない。 でも、出会ってしまったのは大学生になってからだった。 そういうものだ。

■ MYSCON2打ち上げ

_ ライブが終わったその足でMYSCON2の打ち上げに。飲み会の方は 来てすぐ終わってしまい、カラオケに。 そこのカラオケに谷山浩子『王国』があったのには 感動。当然歌う。気分は綾辻行人(<ちょっと違います)。 でも、最近よく聞くひとたちの歌は、新しいアルバムが 出てもカラオケにはあんまり入らないので悲しい。 昭乃さんすらなかったし。

■ 国別コード

_ 市川さんの 日記(4/29)Side-Cより。

_ えー、ちょっと違います。 少なくとも、.COM、 .NET、 .ORG に関しては、「アメリカのドメイン」 ではないことになっています。その辺りの事情については、 インターネットの番号振りの元締め、 IANAのページなんぞを参考にしてください。

_ 問題は .GOV、 .EDU、.MIL のあたりですか。これらは アメリカ以外は使えないですからねえ。





written by Maki (maki@open-news.com)
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