引用文も書きました。こ、これで完了ですか?
前回の「たのしいRuby」でも(一部には本文よりもずっと)評判のよかった 引用ですが、今回は「レシピブック」ということもあって、 「料理に関係のある引用で揃える」という無意味に凝った縛りを導入しました。 引用の原典も、ウィトゲンシュタインから「五訂食品成分表」までという 無駄に幅広いラインナップで、類書を追随を許しません(そもそも誰も 追随してないのは言わない約束です)。 その分、ネタっぽいセレクトが増えたような気もしますが、 そこはそれ、ということで。
それにしてもこの2年間、これのためにブックファーストやジュンク堂や紀伊国屋の 料理本の棚を何度も何度もうろうろしたのも、 今となってはなつかしい思い出です。 ろくに料理もしないくせにぱらぱらめくった料理本は100や200じゃききません。 その割には、ふつうの料理本は結局ほとんど使ってないんですけどね。
山尾美香『きょうも料理』も読みました。これも結局使いませんでしたが。
「斉藤美奈子が書評するために書かれた本」というとあれですが、 「メディア論の院生」と「フェミニズム」と「やる気のない主婦」を足して 3で割ったような雰囲気です。最後の「主婦(の本音)」が入っていることで、 一般読者にも読みやすいものになったんじゃないでしょうか。 そんなにすごいおすすめ、というわけではないですが、わりと楽しめました。 どちらかというとテレビの話よりも料理本・雑誌の話の方が多いかも。 189ページの料理研究家チャート(?)は個人的にツボでした。