_ ああ、26日に書いたやつは反映してなかったよ。やっぱり 毎日更新しないとだめか。
_ というわけで、今週はどかどか追加しました。
_ もちろんその理由の一端は、 市川@錦通信さんの日記(8/25 Side-C)にあります。 やっぱり新サイトをまめに探さないとね、ということで。
_ ヒラマドさんが「日記システム」にて書かれてますが、 さるさる日記はほとんどが今回登録分です。というのも、 「ミステリ」で検索かけて、出てきたやつから登録したのが多いからです。 他の日記システムでは、同様のことをやってもあんまり上手く行かな かったり、日付が拾えなかったりして、あまり登録できませんでした。
_ しかし、同盟系のひとびと(「○○同盟」とかのバナーがトップページ に並んでいるような方々を勝手にこう読んでます)が全然拾えてないん だよな……そういう人はあんまり日記書かないみたいですし。チャットと 掲示板、それとSS(サッポロソフトではありません(<ごく一部のみ意味明瞭)) と雑文があるようなページはリンクしづらいです。
_ あ、ちなみに「更新されてますリンク」のアクセス数は、 だいたい一日1000-2000くらいです> kashibaさん
_ オープンソースコミュニティーに戦いの準備を命じるレシグ教授(ZDNet)、 Lessig calls open-source community to arms。
"What do you want to do about it?" Lessig asked the audience. "I will have no effect stopping this change. (略) The people who can make the difference are you, the people who built this architecture of freedom."
_ 麻弥さんのところで 「インターネットはタダではない」という 話がありました。が、それはある面では正しいにせよ、 単純な経済性によってコストを下げられる可能性はいくらでもあります。 それを早々にあきらめて、有料化やむなし、という結論を出してしまう のは、まだ時期尚早でしょう。
_ 物理的な制約によって費用が発生する場合、それを乗り超えるのは難しいです。 本一冊を紙媒体に複製するには費用を抑えるのは難しいですし、 100Mの線に1Gのデータを流すのはそもそも物理的に大変です (でもADSLは100kに満たない性能を前提として組まれた線に、 1Mを超えるデータを流したりしています。 「不可能」とは言えません)。でも、ネットワークなら、その制約は 小さいものです。データのコピーは媒体の料金だけでできるし、その 媒体は再利用が可能です。だから、ネットワークは無料の記事を 交換させる力を持ちやすいのです。
_ 2ちゃんねるにしてもそうです。 2ちゃんねる的な情報交換システムは、(回線使用的には)非常に無駄が多い ものです。同じ回線上を同じデータが何度も送られるためです。 fj.*を含めたネットニュース(USENET)では、このような無駄を減らす べく、バケツリレー方式を使って、サーバ間で記事を転送し合い、 みんなが近所のサーバで閲覧できるようなシステムになっていました。 2ちゃんねるも同様の仕組みになっていれば、この問題はある程度、 回避できます(もちろんネットニュースのように完全な分散にして しまうと色々問題が出てくるので、少なくとも同一の形の 2ちゃんねるを運用することはできないのですが、それはまた 別の話)。
_ ……もっとも、2ちゃんねるの問題は技術の問題だけではないのですが。 どっちかっていうと社会的な側面の問題の方が大きいかも。日生から 裁判ふっかけられているサイトを引き取りたい、というところは あんまりないでしょうから。
_ ともあれ。フリーソフトウェア・オープンソースコミュニティは、 「無料」や「自由」を制限しようとする動きに対して、 戦い続けなければならないのでしょう。 「技術」は、そのための武器にもなりうるのですから。
_ のぞみから電話。愛と人生について(たぶん)話す。 まだ遠いですが、頑張らねば。
_ 永江朗『批評の事情』【 bk1 / ISIZE / 旭屋 / Jbook / BOL / 紀伊國屋 / amazon / eS! / 富士山 / 本屋さん 】を読む。
_ 批評家・評論家に関する、わりと網羅的なレビュー集。スタンスは割合と 中立的。批評や評論に興味のある人ならお勧め。 って、勧めるまでもなく読むでしょうけど。
_ 感想としては、永江さん自身の持つ手札の手広さに感心する一方で、 ちょっと永江さん自身のエロスが弱いような気がします。もっとも、 エロスは好む人を魅きつける一方、好まない人を拒むこともある でしょうから、これも戦略のうちかもしれませんけど。
_ 正規表現との戦いに疲れて、 思潮社『荒川洋治全詩集』【 bk1 / ISIZE / 旭屋 / Jbook / BOL / 紀伊國屋 / amazon / eS! / 富士山 / 本屋さん 】を買う。
_ それにしても荒川洋治は (・∀・)イイ! ですね。 どれくらい (・∀・)イイ! かというと、
お尻にさわるのもいいが
お尻にさわるという言葉は
いい
佳良な言葉だと思う
(略)
お尻にさわる
いい言葉だ
日本が残すことのできる言葉は
これくらい
しか
ないだろう
というところに来た
_ という詩句と、
ぼくは子供のころ
言葉の前にたったとき
葉鞘のひと揺れ
土のひとくれ
人のよすみに
詩がある、それをつかめる
と感じた
だがそれはあくまで詩のようなものであり
詩ではない
別のものだ
詩は一編のかたちをした
文字の現実のつらなりのなかにしか存在しない
つらいが
頬をつねりたいが
そういう
ことだ
_ という詩句とが、同じ詩(『渡世』)の中に入っているくらいに。 これはもう、スゴク(・∀・)イイ! としか言いようがないんじゃ ないでしょうか。 (……うーん、(いわゆる)全角文字を使うと間抜けだ……。)
_ その一つ前に載っているのは『雀の毛布』という詩ですが、 これは文壇・詩壇とかいう意味の「壇」についての詩です。
「壇」にはだが
健康なところがある
それは小説なら小説というジャンルにおいて起こることは
つねにその小説というジャンルにおいて
責任をとる、執務の一切をまかされる、という部分で
「壇」の幻想を支えに
文学は独自の立場を主張した
ひとつの村であったが
あまり悪い村ではなかった
いい作物が萎れ埋もれることもあったが
悪い作物が沈むこともあったからだ
「壇」のとりきめには特になかったが
実権をにぎる人のもとには若い文士たちが集い
人物と才能の発掘に
さまざまな屈曲をもたらした
泣いた人もいるが
「泣いた人」というものが残った
泣かなくてはならない
不合理を背負うのだ
(略)
_ これはファンダムとSFの関係にも通じるところがあるかも。
_ 私は荒川洋治のボーセンカ(これは 荒川洋治が「荒川洋治の詩はすごいすごいと言われるが、すごい 部分を傍線で示すことにした」とか言いながら、傍線つき の詩を発表していったもの)を読んでも、どこがすごいんだか さっぱり判らないくらいに詩には疎いのですが、それでもやっぱり荒川洋治は (・∀・)イイ! と思います。
_ 国際電話が通じません……。
_ 通じたけど誰も出ませんでした(24:40過ぎ)。
_ やっぱりテレビ買うべきかとも思ったけれど、 テレビがあったところで誰がどうなっているのか とかは判らないので役に立たないのでした。
_ 無事でありますように。
_ メールが来た。家族も含めて無事らしい(25:30過ぎ)。
_ 阪神の震災のときには神戸にいて、地下鉄サリンの時には 東京にいて、今度はNYにいる、というのは、偶然にしても すごすぎるような気がする。
_ 「アメリカ/CNNの事には間違はございますまいから」というわけにも いかないので、パレスチナのニュースサイトも読んでみる。まるで違う国の ニュースのようだ(いや、もちろん違う国なんですが)。
_ それはともかく、「Palestine Chronicle」の、 「Japan's Red Army Claims Responsibility for US Attacks」 というのはさすがにちょっと辛いものが。
_ 起きたらメールが来ていた。
_ The City University of New York(CUNY)は、 ほとんどのclassがふつう通り、朝8時から授業が始まったらしい (WTCのそばにある校舎(たぶんBorough of Manhattan Community College)を除く)。 他の大学は閉まっているそうな。Borough of Manhattan Community College は救援活動のために使われているらしい。
_ 昼ごはんを買って返ってきたら、メールが来ていた。 「エンパイアステイトビルで爆弾がみつかりました」 「ラジオで緊急速報流れたので、TV見たら、少し前に TVでも流れはじめました。」 とのこと。
_ 実際には 不審物は発見されなかったらしいけど、実際退去させられて しまっているのは、怖い。
_ Tea Room for Confence(9月13日 No.495)より、 infopalからの声明の嘘訳と、aml-MLの オリジナル。
Throughout our history we have been the victims of terrorism, and thus we wish to express our genuine sympathy to all the families of the victims and to all Americans.
私たちはこれまでの歴史を通してテロリズムの犠牲者であったのであり、 それが故に今回の犠牲者の全ての家族と、全てのアメリカ人に哀悼の 意を表したいと願うものです。
_ 今日もメールが届いていた。 皆に思われてる程、ニューヨーカーは馬鹿ではない、ということ だそうで、
私の大学の授業では、 「メディアはあんなパレスチナの映像をこの状況 で流すべきではない」 との意見が大半でしたよ。そんなもんよ。
メディアはどこでも一緒ということでしょう。
(略)
あと、「ジュリアニがもうNYは安全だと言ってた のを見たけど、なんて馬鹿なの。なんであんたに そんなことわかんのよ。ふざけないでよ!」とい うことを言ってる学生がいたりしましたね。
たいがい皆が眠れない夜を過ごしてるのに、大学 が普通に授業してるのは、実際かなりのストレス。
_ で、今はテストの心配をしているらしい。 まるで『ひとめあなたに……』のようだ<全然ちがいます
_ 良書、だと思います。……あ、でも、「大全」というのは嘘かも。 「入門」、ですね。
_ 目次を見れば判る通り、バッファオーバーフローを利用した 攻撃と、攻撃したあとのバックドアについて、UNIXとWindowsのそれぞれでの 実例を、ちゃんとコードに基づいて解説してます。煽りは一切なし。 ある意味でシステムプログラミングの勉強にもなりそうなくらいに まともな本。地味すぎるくらいかも。
_ 表題について、思うところがある人もいるとは思う(ていうか私も 思うところはある)けれど、まえがきでは「ハッカー」という言葉も、 うざい煽り文句もなかった(「クラッカー」という単語はいくつかあった)。 まあ、バックドアのたぐいがある種ハッカー的である(既存の ツールを使って既存のバックドアを置くのはハッカー的じゃありません)、 というのはあながち間違いではないですし。
_ クラックされないようにしなければいけないサイトを抱えている人・ 抱えるかもしれない人や、まじめにクラッキングを理解したい人に。 データハウスの本は雰囲気がどうも、という人にもお勧めです。
_ 某大天文同好会のOB会に行く。みんなそれなりにそれなりな生活をしている っぽい。どちらかというと札幌に残っている連中の方がいろいろ難しいようだ。
_ 10月くらいに観望会をしましょう、という話も出る。 行ければぜひ行きたい。
_ 今日もメールが届く。Manhattanに画材を買いに行って、その足で 14Stでローソクを灯してきたそう。 たぶん このイベントですね。もっとも、14Stは、「少し前から 死者を弔うのに使われてて、寄せ書きとか花とか置いて あって常に人が集まってた」そうです。
今日のイベントでは、皆がローソクを 持って集まって歌ってました。そこら中に 「NO more killing」 「Mourn the victims Stand for peace」 「Islam is not the enermy War is not the answer」 「Work for global peace&justice」 「Forget Nationalism Adopt Humanism」 などと書いたビラがべたべた貼って ありました。服に貼ってる人もいた。
_ 次号のCobaltは、またまたボーイズラブ特集らしい。るるるー。 それはさておき、10月の新刊、竹岡葉月と深谷晶子と松井千尋 には期待。
_ 「ゲロリスト」というのは、 福居ショウジン の映画にありましたです。
_ 福居ショウジンは『ピノキオ√964』を学生のころに観たのですが、 内容はさっぱり覚えていなかったりします。そこそこ狂っていたような。 他はしばらく見てない……と思ったら、ほんとにしばらく映画を撮れて いなかったらしく、 彼女(過去形)に映画を撮られていたそうな。 ちょっとあんまりな状況かもしれない。