復旧したみたい。ふー。
メモ。SSIのテストも兼ねて。
低コストで情報発信ができるようになると、「作品」ではなく 「差分」があふれるようになる。
低コストで創作や発信ができるようになったところで、 コストが0になるわけではない。結果、「作品」を創作 することはせず、作品の断片のようなものを作り、発信する 人間が増える。
二次創作は二通りある。「作品」と、「作品の断片」 (もちろんきれいにニ分割されるわけではない)。 後者は他の「作品」に全面的に寄りかかることによって存在する。 言ってみれば作品の「差分」である。 これは「作品の断片」の流通コストの劇的な低下により生じる。 もちろん「作品」自体が広く流通していることは言うまでもない。
このような差分的な二次創作を「差分創作」と呼ぶことにする。 ほとんどの二次創作作品は差分創作である。それらは 「作品」と比較することはできないし、するべきでもない。
桜生さん(ごぶさたしてます)のところ(6月3日(月)) から、講談社の 著作権についてのお願い。
マンガはもちろん、 講談社ノベルスやホワイトハートなどで発表されている作品の同人サイトは 即刻停止せよ、もしくは許諾をとれ、ということでしょうかね。
なんかまだメールの調子が悪いです。エラーにはなってないよう なんですが。プロバイダと交渉中。
鳶迩さんのところ(2002年6月4日 午前0時08分)でサッカーミステリの話が ありましたが、あの『ワールドカップ殺人事件』をお忘れでは。
この作品、 タイトルの「そのまんま」具合からして不安が募りますが、それだけではありません。 作者がすごいのです。あのペレです。って、 もちろん本人が一人で書いてるわけじゃなくって、 他に作者がいるのですが、これがなんと ハーバート・レズニコウ。
レズニコウと言えば、某大推理研で「現代海外本格最凶の作品」の名を ほしいままにした、伝説の作品『ゴールド1/密室』の作者です。 以来、某大推理研では「レズニコウ」の名前を出しただけで笑いがとれる ほどでした。
そのレズニコウがペレと組んで書いたという作品ですから、某大推理研が 放っておくわけがありません。発売後、速攻で読書会の課題本に挙げられました。 内容はおぼえていませんが、おぼえてなくてもいいような内容だったという ことでしょう。だいたいワールドカップが開催されているというのに、 誰も触れようとしないところから推して知るべし、というか。
ちなみに私は、日本がいつ・どこで・どこと戦うのかもよく知らなかったりします。 別に知り合いが出てるわけでもないですし(<そういう問題ではないような気も)。
確かにはてなアンテナには「Last-Modified」という概念が ないような気がします。
うーん、日本が(無駄に)誇る更新時刻検出・交換系てくのろじは 未だ普及には至っていない、ということなんでしょうか。
……あ、「(無駄に)」というのは、
ので、せっかく蓄積された技術がそれほど活用されてなくてもったいない、という 意味です。技術自体は無駄じゃないです(私もたいへん参考にしてますし)。
ADSLで常時接続な人は増えているけど、サーバは外にあってcronなどは勝手に置けない、 という場合、自分専用(つまり、自分が必要のないときであれば、更新されなくてもおっけー) のアンテナを作るには、
という方法がいいかもしれません。
……というか、現在『ミステリ系更新されてますリンク』はこれで更新してます (FTPではなくscpですが)。自宅マシンは電源入りっぱなしなので。
気になったので、『ワールドカップ殺人事件』の読書会の 記録を探したのですが、見つかりませんでした。全部の記録は ないからなあ。
代わりに、私が入会する前にやったらしい『ゴールド2/死線』の 読書会の記録を見つけました。評価の点数は、100点満点で0点だったそうな……。 コメントは「このシリーズについては一言では言い表わせない。『1』から 必読。(笑)」でした(……こうコメントされてはいますが、少なくとも 『ゴールド1』に関しては、 別に『バカミス』とかなんとかじゃなく、ほんとに単にお勧めできない 作品ということです。はい。『ゴールド2』は未読な私)。
比較のために書いておくと、その年、この作品の次に低い点数だったミステリは ロバート・B・パーカー『残酷な土地』で63.3点でした。
面白いので、読書会の記録を眺めてみました。例えば、1991年度で 90点を超えたミステリはこんな感じです。
本格への愛のなさが如実に現れてますね……。 シリーズ物としての評価だったり、 そもそもミステリじゃなかったりするものもあるようですが そこは気にしないでください。
なお、読書会は任意で、読んだ人だけで点数をつけて平均を出すので、 「誉めそうな人しか読まない作品」は自動的に点数が高くなります。 ……と言いつつも、上の作品はどれも評価に耐える作品ではあるでしょう。
もともとスポートにはほとんど興味がないですし、 うちにはテレビも新聞もないですし(何度も書いていますが)、 隣に住む人が暴れたりもしてないようですし、会社で話題になったりも しないので、サッカーは純粋に「ニュースサイトか誰かの日記で わりとよく書かれていることが多い話題」程度なのです。
hiraxの「できるかな」の 職場のスフィンクスの名台詞 - 止まったエスカレーターに何故上手く乗れないのか? - ですが、この「斜面のせい」って正しいんでしょうか?
わたしはてっきり、
という変則的な形に原因があると思ってたんですが。特に前者。
圏論ですが、どうにも勝手がつかめないので、素直に撤退して 代数の基本からやり直すことにしました。
数学の基礎をやってない人には歯が立たないでしょうし、 普通に数学ができる人には物足りないかもしれませんが、 「なんちゃって理数系」が改心するには手頃かもしれません。
現在は第3章の可換環で、カテゴリは第20章、まだ260ページも先です。 いつになるやら。
メモ。というか、ほんとに印象のみ。
「二次創作」を行っている者のうち、少なくとも一部は「著作権」 にこだわりを持っているように見える。
(同一サイト内というだけではなく)作品と同じページで オリジナル創作物の著作権表示を行っているものは 多くはなさそう。
二次創作側では、「意図」(「悪意」とか「愛」とか)を 重視する人が多そう。二次創作は愛情表現らしい (しかし、誰/何に対する? 少なくとも「著作権者」ではないことも 多そう)。
二次創作物の再利用について、ゆるいガイドラインを提示
しているところは少なそう。逆に「禁無断転載」と明記してある
例はある。
もっとも、これは二次創作を許可している著作権者が
画像などの転載を禁止しているという要因もあるのかもしれない。
……やはり二次創作物についても、 もっと再利用について門戸を広げられるようにした方がいいのでは。 それには、オリジナル著作物の著作権表示と、二次創作物の著作権表示を、 二次創作物そのものと一緒に流通させる仕組みを作ることが必要。
カツキさん経由で 俺様の疑問。「視覚効果による錯覚」という説を打ち出して います。
向井さんは「動くものだという無意識」と「段差の変則性」 を理由と考えているそうです。
はたして、その真相は。
止まったエスカレーターに上手く乗れない理由は 「習慣の影響」だと考えているただただしさんの日記に、 エスカレーターの上を歩くのは故障の原因になるので 危険という話が。ほんとにそうなんでしょうかね。 どっちかっていうと人間にとって(コケたりすると) 危険なんじゃないかと思います。
助田さんの 2002年6月9日の雑感の件ですが、 その通りです。ちなみにバリンジャーは新歓読書会本でした。
『笑う警官』は、ひょっとしたら表紙が変わった年だったかな? 私がいた間でも何度か取り上げられていたので、いつの年だったか 覚えていないのですけど。
個人的には、あの中ではキース・ピータースン、 シューヴァル&ヴァールーなんかが特におすすめです。が、どちらも シリーズを追ってほしいところなので、 気楽には勧められないのが悩ましいところかも。 『毒猿』(これもシリーズですが)は当時としては面白かったと 思いますが、今読むとそうでもないかもしれません。
天河りらって誰かと思いきや。
ユール『WHYDUNIT』は気にはなるんですが、読まないような気がします。
松井千尋はもう少し覚えやすいタイトルをつけるようにするべき ではないでしょうか。
などと言いつつも、今月の目玉はやはりグラハなのでしょう。
メモ。もはや訳わからん感じです。
「欲求/欲望」という区別を考えるなら、 二次創作を行い、それを公表・交換し合うことは 明らかに「欲望」に基づいた行為だろう。すなわち、 二次創作が盛んであるならば、そのオリジナル創作物は 「欲求」されているのではなく、「欲望」されている。 彼ら・彼女らは、オリジナル創作物を単に消費するだけでは 充足しない。
二次創作を掲載しているサイトには、「いただきもの」という ものがあることが多い。これはサイト運営者以外の者による 二次創作物を指す。
ここでは、「二次創作」という行為がコミュニケーションの ために行われている。
「オリジナル創作物」という共同の基盤がある場合、 コミュニケーションは円滑に進む(ことが期待される)。
二次創作はシミュラークルではない。 差分創作である二次創作はオリジナルの代替物にはなりえない。 個々の二次創作の影響力はオリジナルのそれとは 比べものにならない。ライセンス的にも、実質的にも、 二次創作の二次創作という回路はあまりに弱い。
ネットは、従来のメディアでは流通させるほどの価値がない とされていた情報を流通させることができる。「差分」 「メタデータ」もその情報の一種である。
萌え要素は先験的には存在しない。 萌え要素を萌え要素として認識させるには、 萌え要素を名指しするメタデータの流通が必要になる。
レッシグに倣い、 二次創作の世界をコントロールするものを 法律/規範/市場/アーキテクシャ(コード)に分けて考えてみる。 このうち、法律はほとんど機能しておらず、その代わりを 規範が担っている。また、市場に関しても、 SSやイラストの場合は無料で流通することも少なくないため、 市場によるコントロールも弱い。結果、 「規範」と「アーキテクチャ」が二次創作を支配している。