に行ってきました。かねこさんありがとう!
ライブ自体は、『RGB』というより『鉱石ラジオ+RGB』という感じでした。 どちらかというと前作の『鉱石ラジオ』よりも今回の『RGB』の方が好きなので、 ちょっと当てが外れた感じもある上、何より『祝祭の前』が聴けなかったのは 残念です。
新曲『ポーリーヌ、ポーリーヌ』のギターはいい感じに弾き語りになっていました。
東さんの『存在論的、郵便的』【 bk1 / ISIZE / 旭屋 / Jbook / BOL / 紀伊國屋 / amazon / eS! / 富士山 / 本屋さん 】を読みました。おもしろかった!
出版された当時、ぱらぱらと見た感じではあんまり読みやすそうではなかったので 敬遠してたんですけど、こうやってちゃんと読んでみると異様にクリアで 読みやすいですね(<あくまでこの手の本としては、ですが)。ちとびっくり。
しかし精神分析に関する部分だけはよく判らん……なんつうか、 壮大なバカSFを読まされているようです。 いや、ネタとしては面白いのかもしれませんし、アナロジーとしては 有効なのかもしれませんが、いまいち真面目に調べる気力がわかなくて 悩ましい限り。
精神分析と言えば、これから読む『郵便的不安たち#』【 bk1 / ISIZE / 旭屋 / Jbook / BOL / 紀伊國屋 / amazon / eS! / 富士山 / 本屋さん 】 の、斉藤環による解説で、(ある議論の)「根拠」として「臨床的事実」を 挙げているのが印象的でした。これって要するに、臨床経験のない 人には通じない特権的な体験が分析医にはある、ということなん でしょうか? ちょっといやーんな感じです。
それにしても、新井素子読みだったのか……。いや、いいんですけど。
G.C.W.さんからリンク。そうですか、「新潮45」は 読まれたらぜひ感想を。
「レンタル本」「セル本」の区分は、安価にできればいいのでしょうけど、 制作費も上がってしまうのであれば導入しづらいでしょうね。
私見では、図書館がみな「××至上主義」なり「××重視派」なりになるので はなくて、 相互貸借の基盤さえしっかり構築しておいて、 あとは図書館ごとに性格づけされているのが理想的に見えます。 あ、でも、「相応の規模の都市部では」という限定つきですけど (そうでないところには住んだことがないのでよくわからない)。
それにしても「副本購入の問題に関する総合的研究」の、
少なくとも,宮部みゆきの本や,北村薫の本や,京極夏彦の本が,いつも書架 に並んでいるような蔵書でなければならない
ってのはいくらなんでもひどいような。
雑誌「国文学 解釈と鑑賞解釈と教材の研究」が短歌の争点だったかの特集だったのでちょっと
読んでみました。
少し前に詩の争点みたいな特集があって、そっちの方では定型論争も 湾岸戦争詩論争も(<そういうものがあったんですよ)もう過去の話ということ なのか、実にあっさりとしたものだったのでした。が、今回の短歌特集では 何人かの評者(特に林あまり)が、現代歌人についてかなり突っ込んだ話を していて興味深いです。
結局、俵万智・林あまり・穂村弘・枡野浩一ら (特に後者二人)をどう評価するか、というところが焦点なのでしょうか。
有里さんのところで『鳩よ!』のコバルト記事について触れてますが、 コバルトに触れている評論と言えば、 「21世紀文学の創造」シリーズの第7巻 『男女という制度』【 bk1 / ISIZE / 旭屋 / Jbook / BOL / 紀伊國屋 / amazon / eS! / 富士山 / 本屋さん 】所収の、 横川寿美子『ポスト「少女小説」の現在』が面白いです。
こちらはコバルトのみならず、コバルトから始まり現在に至るまでの 少女小説を概観するものですが、その変遷をしっかり捉えており、 しかもちゃんと「現在」の考察にまでつながっていて、いい感じです。
今野緒雪『マリア様がみてる』シリーズを読んで (元祖)白薔薇様にハァハァしてる人も、 この評論を読むと、 どのように流れの上にこういう小説が生まれたか(『マリみて』自体には 触れてませんが、この作品もこの評論で提起されている「友愛」の 図式にぴたりとあてはまります)が分かった気になれそうです。
「21世紀文学の創造」と言えば、 第8巻『批評の創造性』【 bk1 / ISIZE / 旭屋 / Jbook / BOL / 紀伊國屋 / amazon / eS! / 富士山 / 本屋さん 】所収の、 若島正『電子テキストと『ロリータ』』も素晴しい評論です。 こちらは、電子化された原文テキストの全文検索を駆使して ナボコフ「ロリータ」に仕掛けられた謎を推理する、というもので、 海外文学読みのみならず、 本格ミステリ読みならきっと楽しめると思います。読みましょう。
うわ、もうCobalt 6月号が出てるのか。
というわけで、まだトップページは準備中ですが、4月号のページを 置いてみます。
評点配分の加減、これでいいのかよくわかりません。あとで変更するかも。 とりわけマイナス点のつけ方は悩ましい限りです。
Cobalt8月号予告に名前がっ。
昨日書いた「国文学」ですが、「解釈と鑑賞」の方ではなく、 「解釈と教材の研究」でした……(_o_)